O脚の考え方と対策 @コバ式

福岡県大野城市のコバ靴店です!
 
 
最近お客様の中にもO脚でお困りの方をちらほらと見るようになりました。
 
 
膝の痛みでお困りの方もいればその見た目に悩む方もいたり
捉え方は人それぞれです。
 
 
では、何故真っ直ぐ伸びた脚がO脚になるのでしょうか?
まずはそこから考えていきましょう。
 
 
まずはO脚への第一関門 子供編
 
 
 
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人は生まれてから3歳頃まで不安定な身体を支えるのに適したO脚になり、
3-6歳でX脚に、その後真っ直ぐな脚になり成長をしていきます。
 
まず、3歳までの最初のO脚の段階で変化が大きくて、
装具治療等が出来ておらずに変形したまま成長する場合や
 
ビタミンDの不足により骨成長が妨げられ変形が残ったり、
弱い骨に負担がかかり変形する事があり、くる病と呼ばれます。
 
また、その他様々な要因がありますが長くなるので省略。
 
 
次に 正座
※明確なエビデンスを発見出来なかったのでここはさらっとそんな説がある程度に
捉えてください。
 
成長期に正座をする事で血流を妨げられ脚の発育が....という意見もありますが
背を伸ばして脚を真っ直ぐ折りたたんで正座を行うと問題ないという記述もあります。
 
ただ、個人的な意見では脚を崩した姿勢の正座は脚へ歪んだ負担を与える為
そこは影響があるように思います。
 
 
次に大人編
 
大きな要因として3つの関節が影響しています。
 
①股関節
②膝関節
③足関節
 
 
 
 
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まずは 股関節
 
大人になると骨が固くなり、長くなるような成長が止まります。
なので、成人以降O脚になったからといって骨自体がたわむケースはそんなにありません。
 
それよりも、関節の歪みや捻れが起因して発生するものがほとんどです。
例えば上の画像では元々外に膨らむような形をしている大腿骨が
内側に捻れる事でその膨らみが内を向き、その影響が股関節以下の関節に影響を与えているのが分かります。
 
骨に影響を与えているのは固定するような作用の靭帯と動かす作用である筋肉の歪みです。
筋は動かさないと伸縮性が落ち固くなり、力を発揮しにくくなります。
運動に影響のない位置で固まってくれたら良いのですが決してそうなるとは限りません
また、骨を動かす筋肉は必ず拮抗筋が存在します。
 
主動作筋と拮抗筋のバランスが釣り合って初めて均整が保たれます。
 
 
なのでストレッチや筋トレで固い筋肉をほぐし、バランスを改善すると効果がでる方も
いらっしゃいます。
 
 
また、
 
主に膝に影響を与える筋肉に大腿四頭筋と内転筋群、大腿筋膜張筋
股関節に影響を与える筋肉に中殿筋等おしり周りの筋肉があります。
 
 
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関節のてこ等、 力に影響する要因はありますが、
基本的に筋肉は太さと長さによって力の量が変わります。
伸び縮みするゴムを両手で持って張って飛ばした時の飛距離を想像してください。
 
 
短いゴムをはちきれる程伸ばした時と、
長いゴムをはちきれる程伸ばした時では
どちらのゴムの飛距離が優れているように思いますか?
 
 
もちろん長いゴムの方が力が強いので長く飛びますよね?
 
 
その意識で 下にまとめた先程の筋肉の画像をまた見てください。
 
股関節を内側に引き寄せる筋肉内転筋群や内側広筋の長さと太さ と
股関節を外側に動かす  臀部の筋肉や外側広筋、大腿筋膜張筋の長さと太さは
どちらの方が優れていそうですか?
 
 
 
 
 
言わずもがな股関節を外側に動かす筋肉の方が力が強いです。
 
また、股関節を内側に動かす筋肉は鍛えにくいので弱りやすい傾向にあります。
 
ただでさえ力の差があるのに内転筋が弱りやすいとなると
股関節を中心にバランスが崩れる事は想像に難くありません。
 
股関節を内側に引き付ける筋肉よりも外側に動かす筋肉が優位に働き
広がる事でO脚になりますね。
 
 
 
次に膝と足関節
 
足元の歪みからO脚になる事があり、特にその原因は踵にあります。
 
詳しく言うと 距骨下関節の過回内です。
 
過回内の 過とは 度の過ぎるという意味で
回内とは内側に回るように倒れているという意味です。
 
まずはこちらをご覧ください。
 
 
 
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外反足により両方の踵が内側に倒れているのが分かりますね!
 
では、想像してください。
 
この足の延長線上にある膝はどのような位置にあるでしょうか??
 
おそらく下記のような位置になると思います。
 
 
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ちなみに、中敷云々言ってるのはTwitterで乗せた際に使用した画像を転用したためちぐはぐになっています 笑
 
 
ようやく待望の靴屋らしい対策!
 
最低限必要な事
踵が倒れすぎないようにする! 以上。
 
そのために最も効果的なのは踵周りがしっかりとした硬さのある靴です!
中敷ではありません。
靴です!
 
 
傾いた足を倒れすぎないように支えるとして、
 
中敷で足の裏から支えるのと 
靴で足全体を覆う
 
のではどちらの方が効果があるように思いますか?
 
勿論足全体を覆った方が強力ですよね!
しかも、中敷を調整するなら内側を持ち上げると傾きに効果がありそうですよね!
 
 
5000人以上のバランス調整をしてきましたが、O脚を伴う変形性膝関節症の方の
多くは足がこのように外反しておりました。
勿論、外反足でない方もいらっしゃいますがそんなに多いイメージはありません。
 
 
 
また、中敷 O脚 で画像検索をしてみてください。
おそらくこのような画像群が見れると思います。
 
 
 
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中敷の構造や説明文に注目してください。
O脚用と名乗っているほとんどの商品は踵の外側を持ち上げているだけではありませんか?
 
 
先程も説明したように中には外反足ではない方もおられますが、
もし、これらの商品を外反足で
 
 
ただでさえ踵が内側に倒れている人にこのような外側を持ち上げる中敷を使用したら
その人の足首はどのような状態になりますか?
 
 
正直怖くて考えたくもありませんね。。。。
 
 
 
 
日本の足に関する知識は欧米に比べ約30年遅れているそうです。
 
足専門の外来が欧米にはあるけど、日本にはない事や
そもそもの靴文化の浅さが影響しています。
 
 
人の体には決して正解はありませんし、考え方は幾重にもあります。
でも、確かな不正解というのは存在します。
 
人の身体は十人十色。本当に個体差が大きくばらばらです。
あなたに合う商品ばかりではありません。
 
 
痛みや悩みに対する商品はプロに任せてください。
検索したら出るような、誰に言ってるいるのか、誰に正しいのか分からない情報に惑わされないでください。
 
 
足に関しては最低でも国内の遅れた情報ではなく、
海外文献で最新の情報を学んでいる靴屋に頼ってください。
 
 
そういう期待に応える為に靴屋がいます!
 
 
 
コバ靴店の木庭でした!